製鋼スラグは、その性状から天然の路盤材料と同様な粒状材料として扱うことができ、また天然の路盤材料に比べて単位容積質量及び内部摩擦角が大きいという優れた土質力学的特性がありますが、石灰分を含むため膨張と高アルカリ水溶出の性質を持っています。これらの特質を十分理解したうえで、鉄鋼スラグ製品の特性を十分生かしうる適正な利用方法や工法により、合理的で経済的な構造物を得ることが期待できます。
このような背景のもと、従来JIS化がなされなかった土工用途の製鋼スラグに ついて、転炉系スラグ、電気炉系スラグを用途ごとに区分し、品質基準、 販売管理基準、環境基準を示すことにより、加工後の製鋼スラグを 財団法人建材試験センターによる団体規格(JSTM規格)の「土工用製鋼スラグ砕石」としてあらたに制定しました。 |
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